エクセキューショナーズソードが閃く。

もう何体目かの影を斬り、小岩井は軽く溜息をついた。

一体何体の影がこの学園に紛れているのか。

バルナも相当数の影を始末している筈なのに。

「そもそも影とはいえ…斬る行為は好きではないのですが…」

愁いだ表情で小岩井は呟く。

彼は『守る為に』死神の道を選んだのであり、『殺める為に』処刑人の剣を振るっている訳ではない。

それさえも、死神という職務に誇りを持っている者達からしてみれば、甘ちゃんの戯言と嘲笑されるだろうが。