「重いんだよな、おれ。 付き合うとなると、本気になっちゃうんだよ。 でも本気になることが怖い。 アホだよな、世の中には軽い人だっているし、ちゃんと信じ合える人もいるのに、たった1回の失敗談でこんなダメージを負うなんてさ」 彼がようやくこっちを向いた。 少し、寂しそうだった。 「…私の意見を言ってもいい?」 少しの沈黙のあと、私は口を開いてそう言うと、 「うん、言ってみて」