「幸せそうな顔しやがって。じゃぁまたな」 そう言って部室を出た。 自分はなんて不運なんだ。 たまたま先に予定が入っていたために、自分は寂しい想いをし、矢野は幸せな想いをしやがった。 いや、よく考えたらキーパーをやっていること自体不運だ。 孤独なポジション。 誰も自分に文句は言えないが、誰もこの苦痛をわかってくれない。 はぁ…関係のないことまで考えてしまうほど落ち込んでるのかおれは。