愛とは別れ 私は入学式の準備をしていた
入学式は10時から
あと30分ぐらいある
準備自体は ほとんど終わっていたので
時間を潰しに 屋上へ行った
人影も少なく 風が 気持ちよくて
とても素敵な場所
(( 誰もいない ?))
話し声もなく、 聞こえるのは風の音だけ
辺りを見渡しても
特に人は見当たらない
(( しばらくここに居ようかな ))
屋上には 立ち入り禁止の看板もない
お昼は 愛とここで食べたいな♪
私は そんなことを考えながら
青く 綺麗な 空を見ていた
(( 本当に 素敵な場所… ))
ん…?
一瞬人の気配がした
気のせい ?
『 咲 ? 』
誰かが 私の名前を呼ぶ
懐かしくて
不思議と落ち着く
「 海翔 ? 」


