「 美柑? 」


私はおもいっきり手を引っ張った。

そしたら高滝の顔が目の前にきた
私は条件反射で目を閉じた。

私のくちびるに
ほんのりとあたたかさを感じた。


「 美柑? 」


目を開けた私の目の前に
優しい高滝の顔。


「 高滝…
もう一度…
キスしてくれる? 」


その言葉に
また優しく触れるだけのキスをしてくれた。


私は
一秒もないキスの時間で
震えるくちびるで
キスをしてくれた
高滝のくちびる以外
誰にも触れてほしくないって思えた。


「 高滝!
私、今わかったよ。
このくちびるにしか
キスしてもらいたくないの!
だから今日から
他の女の子としないで!
私だけにして!! 」


高滝は
優しく抱きしめて


「 オレも美柑としかしたくない!
絶対にしたくないよ。 」


また優しくキスをしてくれた。


「 オレの気持ち届いたんだね。
美柑のくちびるから…
美柑の心に…
美柑のあまぁいキス
病みつきになるね。 」


「 うん!私も。 」


二人の恋愛は
今はじまったばかり…
だから!


「 あまずっぱいキス
いっぱい教えてね。
恩くん。 」


クシャとした笑顔が
たまらなく心をあったかくさせた。





end