仕事の連絡入ったら、どうするんだろう?

私は少しの時間でも一緒に居られるだけで幸せなのに…。


「 でも、
電源は入れておいた方がいいと思います。
仕事のだったら…私。 」


私の泣きそうな顔に
夏風さんはちょっと呆れた顔して
ケイタイの電源を入れた。


「 でもさぁ、愛。
オレだって1日くらい仕事を考えないで、
愛のことだけっていう1日が欲しいんだよ。
それってダメなのか? 」


夏風さんの子供みたいな顔。
はじめて見た。


「 ダメじゃないですけど…
私が気になってしまうから…。 」


「 そっかぁ!
日本にいるからダメなんだな。
今度は二人で海外に行こう。
そしたら絶対仕事できないもんな。 」


立ったまま話を聞いていた私の手を引き
夏風さんの目の前まで引き寄せられて


「 愛珠、あいしてる!
あー、
何回言ってもオレの気持ちまで届かないよ。
愛… オレ
こんなにあいしてるって言うの
人生で初めてだからな。
まぁ信じられないだろうけど…。 」


私はまた膝の上に座って
少し顔を見上げるようにして。


「 信じてますよ。
だって私も夏風さん
あいしてるから…
でもね夏風さん
私の気持ちのが負けてないからね。 」


私からキスをした。
夏風さんはビックリして

でもやさしくほほえんでキスを返してくれた。


あいすが溶ける前に
夏風さん、おいしくね。





end