「ちっ・・・また迎えに来てやるよ」

調教師はそういって部屋を出て行った。

少女はトテトテと道化師に近づいた。

「何で君が!?」

「あのね、だんちょーさんにね、教えてもらったの」

「そうだったんだ。そういえばお名前は?」

道化師は少女をベットに座らせて、少女に尋ねた。

「ワタシはマリアって言うの。ピエロさんの本当のお名前は?」

「俺はヒロユキだよ。今日も来てくれてたんだね
「うん!」

道化師の問いに、少女が元気良く頷く。

その笑顔に、道化師も自然と笑顔になる。

「あ!ヒロにぃ、ニコニコって!!」

「本当に笑えたのは、すごく久しぶりだよ。本当にありがとう。マリアちゃん」

「えへへ」

道化師が本当の綺麗な笑顔で、少女にお礼を言うと、少女は照れたようにはにかんで道化師に抱き着く。


その時、道化師は気づいた。

少女に無数の傷があることに。」