道化師は笑う[BL注意]

「ぁ・・・・そうなんだ・・・俺達ももぅここをでるんだ。きっとまた会えるよ」

道化師は引き攣った笑顔で少女に言った。

「うん・・・またあえるよね。バイバイ!!ピエロのお兄さん!!」

少女も涙を堪え、笑顔で道化師に手を振った。


「ぁぅ・・・も、ぃやだっ・・・」


少女が部屋を出ると、道化師は声を殺して泣いた。

少女もドアにもたれ掛かって、声を殺し泣いた。


これがあってはならない恋の結末。

「ククッ・・・」

それをみて、調教師は笑った。

「いったろ??ヒロユキ。おまえの顔を絶望に歪めるって」


それは人の不幸を楽しむ男の、最高で最悪の喜劇だった。