道化師は笑う[BL注意]

「だいじょ・・・・」

道化師が少年に触ろうとすると、少年がその手を掃った。

「触らないでくださいっ!!もぅ、僕に関わらないでくださいっ!!」

少年は大粒の涙を流しながら、道化師に言った。

「なん・・・で・・・」

道化師の顔から表情が消えた。

「貴方の笑顔は皆を笑顔にするっ!でも、僕たちみたいな人間を、不幸にするんだっ!!」

少年からそんな言葉が道化師にかかる。


「っ・・・・ごめん・・・」

道化師はそれだけ言って、その場を立ち去った。