道化師は笑う[BL注意]

「ごめんなさい。団長。僕がちゃんと止め無かったから・・・」

「ごめんなさいじゃすまないわよ!?一歩間違ってたら、ヒロユキは死んでたのよ!?」


やっと十歳になったような少年が、団長に怒られていた。

「団長。俺は大丈夫ですから、もう許してやってください」

道化師が笑いながら団長に言う。

団長が少し困ったような顔をしたが、直ぐに少年を真っすぐに見、



パシィィィィィン!!!

「っ・・・・」

少年の頬を平手打ちにした。

少年の瞳から、大きな雫が零れた。

「母さん!?」

「それでもよ!!ヒロユキが許したからこれで許すわ!でも、次は覚悟しなさい!!」


団長はそういってその場を立ち去った。

後に残ったのは道化師と少年だった。