「ヒロユキ!!出番よ!」

「はい。団長」


黄色い大きいテントの中。子供から老人、男も女もいる。

円状の広場のようなところには、多くの紐が張り巡らされてる。


そこに真っ白な顔をし、仮面のような笑顔を貼付けた道化師が出て来た。


道化師は手に持っていたピンを高く上げ、落ちて来る間に空中三回転をしピンを掴む。



『わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』



観客から歓声が上がる。