実家に着くと、外はもうオレンジ色で 山ばかりが光っていた。 荷物をおろして、玄関へ向かう 「ただいまー!」 まてよ。と言いながら裕也がついてくる。 「あらあら、思ったより早くついたわね」 と奥から母が顔をだす。 「お久しぶりです。」 「あら、裕也くん!わざわざありがとうね、入って入って」 お邪魔します。と入っていく裕也を見送って 私はもう一度、外へ出た。 大きく息を吸って、清々しい空気の味を感じて 実家に帰ってきたんだと改めて感じた。