「なぁ、さっき女がどーとか言ってたけど、どういう事?」
「あれは…」
「ちゃんと言わないと、このままキスするぞ」
「なっ…わ、分かったから!」
ただでさえも近いのに、息がかかる位に目の前に顔を近付けてくるからもう必死。
「舜ちゃんが、スーツとかネクタイとかして大人に見えて、か、格好良いから他のお姉さんに……」
「俺が他の女の所に行くって?」
真っ赤になりながらコクッと小さく頷いた。
「はぁ…。俺からしたら、今のお前の顔の方が誘惑してるようにしか思えないんだけど?」
「ゆっ、誘惑!?って、舜ちゃん言ったら離れるって…」
「そんな事言ったっけ?」
余裕の笑みを浮かべて、シレッと言う舜ちゃんだけど、私は心臓バクバク。

