「顔すげぇ真っ赤なんだけど」
「誰のせいよ!もぉ…見ないでっ…」
「隠させねぇよ?その潤んだ瞳も真っ赤な顔も全部俺だけに見せろ…」
真剣でいつもより数倍大人で格好良く見える舜ちゃんに心臓は破裂しそうだし、顔どころか全身真っ赤だと思う。
「好きだ…千夏」
間近で響く、切なく甘い声。
普段、呼ばれ慣れない自分の名前が特別に感じる。
―――幼なじみって近いようで遠いと思ってた。
兄妹のように小さい頃から育って
だけど兄妹じゃない。
なのに女としては見て貰えないって。
そのもどかしさに何度悩んで苦しんだだろう。
だけど、もしかして舜ちゃんも同じ気持ちだったのかな?
小さい時からずっと見て来た筈なのにお互いに知らなかった事が沢山あるんだね――――
恥ずかしさから潤む瞳に映る舜ちゃんの顔。
胸がいっぱい過ぎて声には出せないから、舜ちゃんの気持ちに応えるように瞳を閉じた―――…。

