男の人は私の腕を掴んだ。 「ちょ、違う!違う!違うってば!」 私が必死に手を離そうとすると 男は何食わぬ顔でこういった。 「知ってる」 し、知ってる!? な、何なの、この人!! 「1年2組に転校してきた水上陽毬、だろ?」 彼はくすくす笑って私の手を離した。 私がぽかーんと口を開けていると男の人は察したように口を開いた。 「俺、御前の担任咲本諒(さきもとりょう)。」 「ほえ?」