ふいに恭介の足が止まる。

リ「わっ、何?」



恭介は応えない。

変わりに真剣な眼差しで

私を見つめた。



どきっとする。

・・・でも、まただ。


また、私の知らない恭介。

男の子の、顔だ。




リ「ほ、ほら恭介!!
濡れちゃうから早く帰ろ」




恭介のYシャツを
くいっと引っ張った。


すると、恭介が、
私の腕をつかんだ。


男の子の顔のまま。