恭「リサ、今帰り?」


へらへらと笑う恭介を
無言で一瞥する。


リ「見てわかんない?」

恭「相変わらず冷たい(笑)」



幼なじみの奥村恭介。

小、中、高と同じで
いまは同じクラスだ。



昔は背も小さくて
ただの泣き虫だった恭介。

いつの間にか背は抜かされ、
声も低くなっていた。



知らないヒトみたいで、

なんとなく距離を置き始めたのはいつ頃だろうか。



恭「傘入れて」


リ「やだって言っても
どうせ入るんでしょ。」


恭「あ、ばれた?笑
お邪魔しまーっす☆」



まぁ家も隣同士だし、
しょうがないか・・・



たいして大きくない傘に
恭介と2人で入って
ゆっくり歩きだした。