「……武宮、俺…」
「武宮、教室戻れ。授業始まるぞ‼︎」
鳳くんが私に何か言おうとした時、先生が私を呼んだ。
「お、鳳‼︎お前もきちんと授業受けろ!!」
「……うるせぇ…」
先生はそれ以上何も言わずに教室に入っていった。
「鳳く……」
「………屋上行く…」
「え、鳳くん‼︎」
無言で鳳くんは私に背を向けて歩きはじめてしまった。
「りまー?授業始まるよ!!」
「……茉智ちゃん…」
「りま…?」
「お腹痛いから、保健室行ってくる!!」
「え、ちょっ、りま!?」
私は鳳くんの後を追いかけた。
「りま…嘘バレバレだよ。」
「菅原、武宮はどうした?」
「お腹が痛くて保健室行ってます。」
「ほう、珍しいな。」
「頑張りなよ、りま。」



