私のヒーロー=ヤンキー君☆



「……うん、恐くないよ。」


柔らかい口調で、柔らかく微笑んで俺の問いに答えてくれた。


「……はじめてだな。」
「え…?」
「そんなこと俺に言う奴。そんなこと言う女なんて、さらにいないけどな。」


そんな風に言って、視線を窓の外に向けた。
どこを見るわけでもなく、ただなんとなく。

真っ直ぐな武宮の目を見るのが恥ずかしくて視線をずらした。

風が、優しく俺と武宮の髪を揺らした。


あぁ……

すげぇ、居心地いい……