「でも、授業はちゃんと受けなきゃ。ね?」 そう言えば、 「……うるせぇ…」 そう返された。 だけど、そう言う鳳くんの顔が優しくて。 うるさいって言われたけど、全然嫌じゃなかった。 少しずつ鳳くんに近づけてる気がして、変かもしれないけど嬉しかった。 少しの沈黙の後、 「……武宮。」 鳳くんの口からはじめて私の苗字が発せられた。