その後、『今日は天気良いから空が綺麗だったでしょ?』と聞けば、『…いつもと変わらねぇよ。』と返された。
「でも明日は雨かもしれないよ?」
そう言って空に浮かぶ飛行機雲を見上げて指さすと、鳳くんも飛行機雲を見上げた。
あぁ…って言って、『だから何だ』と言わんばかりに私を見た。
何だか、それが可愛く見えて。
私はにこっと笑ってから飛行機雲ができるまでを鳳くんに話した。
きちんと私の話に耳を傾けてくれて、本当に優しいな…なんて思いながら、胸を高鳴らせていた。
「だから、空に湿気が多いってことは?」
「……雨が降る、かもしれねぇってことか…」
鳳くんは納得したように言った。
「正解!!」
思わず嬉しくなって、大きめな声で正解と言って笑った。



