「あっ、鳳くん!!」 みんなの視線の先に、鳳くんを見つけた。 いつもみたいに両手をポケットに入れて、ダルそうに歩いている。 鳳くんを呼んだ私に、気だるそうに視線を向けると少し驚いたように目を丸くした。 「……おう。」 小さく、返事をしてくれた。 「どこに居たの?」 あ…言ってから気づく。 これじゃあ、私が鳳くんを探してたって言ってるようなものじゃない‼︎ は、恥ずかしい… 「…屋上…」 鳳くんはいつもと変わらず、無表情で応えた。