私のヒーロー=ヤンキー君☆



「あっ、鳳くん!!」


みんなの視線の先に、鳳くんを見つけた。

いつもみたいに両手をポケットに入れて、ダルそうに歩いている。

鳳くんを呼んだ私に、気だるそうに視線を向けると少し驚いたように目を丸くした。


「……おう。」


小さく、返事をしてくれた。


「どこに居たの?」


あ…言ってから気づく。
これじゃあ、私が鳳くんを探してたって言ってるようなものじゃない‼︎
は、恥ずかしい…


「…屋上…」

鳳くんはいつもと変わらず、無表情で応えた。