私のヒーロー=ヤンキー君☆



「……本当に変な奴だな、お前。」


つい、笑っちまった。

クックと喉を鳴らして笑う俺を見て、武宮は顔を赤く染めた。


「だ、だって…誰かに自分の名前を覚えてもらえてるのって……嬉しいことでしょ?だから、嬉しかったの。」


小さな声で呟くように言うと、窓の外に目を向けた。


「……なぁ、武宮。」
「ん?」
「……もう一度、聞くけどよ。」
「うん。」
「………本当に、俺のこと恐くねぇの?」