「……おう。」


そう言うことしかできなかった。


「どこに居たの?」


何のためらいもなく話しかけてくる。
周りの連中は目を丸くして、俺と武宮を見ていた。


「…屋上…」
「そっか。今日天気良いもんね‼︎空、綺麗だったでしょ?」
「……いつもと変わらねぇよ。」
「そうかな…あっ、でも明日は雨かもしれないよ?」


武宮は、窓の外に広がる空を指さした。