もとからざわついてた廊下は、俺が現れたことにより静まりかえった。 ヒソヒソ… 「鳳だ…」 「来てたんだな、相変わらず怖いな…」 「何してたのかな?」 ……うるせぇなぁ。 「あっ、鳳くん‼︎」 トクン…… いつものように廊下のど真ん中を不機嫌な状態で歩いてた俺の視界に現れた、俺が今まさに気持ちを伝えようと思っていた女。 人懐っこく俺に笑いかける。 愛しい愛しい、可愛い女。