もっと知りたい。 もっと話したい、触れたい。 声が聞きたい。 あの笑顔を。 俺に向けられた、あの笑顔を。 もう一度見たい…… 「……いつから、こんな男になっちまったんだろうな…あの日からか?」 どうしたものか… この気持ちをどこにぶつければいいのか、どう整理したらいいのか。 その答えの出口が全く見えなくて、溜め息しか漏れない。 「あー…くそっ…」 何だか苦しくなって、屋上への階段へと歩を進めた。