一瞬、耳を疑った。 茉智が? 俺のことを……好き? 「…ホンマに?」 「うん。」 「嘘と違うか?」 「本当よ。」 「…もう一度、言うて?」 「あー、もう!!だから、幸平のことが好きだって言ったの!!」 夢やない… 茉智は顔を真っ赤にして怒り口調で言って、俯いた。 「………め…」 「何?」 「めっちゃ嬉しいんやけど!!!!」 そう叫んだ後、俺の顔はしばらくの間ずっとニヤけておったと思う。