初めて見た茉智の悲しそうな、苦しそうな顔に胸がぎゅっと締め付けられた。 「大丈夫や!りまんとこには龍が向かってるはずや。それに、茉智だって危ない目にあったんや。ホンマ、アイツ等はどこまでも汚い奴等や!!だから、気にするな茉智!!」 いつもみたいに、元気に、明るく笑ってくれ。 「……うるさいわね。そんなに励ましてって、誰も言ってないわよ。……ありがとう。」 涙を拭いながら、茉智はいつものように明るく笑った。 トクンッ… 茉智のことを、可愛いと、守ってやりたいとその時思った。