私を見て、羽柴は驚いたように言った。
「…だって、そういう奴の方が許せないじゃない。羽柴のことも誤解しちゃったし……い、嫌だったから…」
恥ずかしくて、顔に熱が集まる。
「茉智、お前…可愛い反応もできるんやないか!!」
「はぁ!?何よ、人が悪かったって言ってんのに!心配した私が馬鹿だったわ!!背負い投げさせなさいよ!!」
「はぁ!?それはおかしいやろ!?ってか、茉智って柔道部やったんか!!」
「空手もやってたわよ?組手の方がいい!?」
「どっちも勘弁!!」
笑いながら、羽柴は鳳の後ろに逃げた。
……優しいね、羽柴は。
素直じゃない、ひねくれた私に何も言わずにいてくれるなんてね。
少しずつ、羽柴の存在が私の中で大きくなっていく。
(……羽柴が…気になる。)



