ガシッ‼︎ 「……っぶね…。」 そう小さく言いながら、倒れそうになった私の体を鳳くんが右腕で受け止めてくれた。 しっかりとした、大きくて温かい鳳くんの腕に何だか安心して、さっきまでの恐怖で体が震えた。 「こ……怖かったぁ…」 「……大丈夫か?」 「…ん、ありがと……」 安心したら、涙が出てきた。 ぽろっ、ぽろぽろぽろ…