出てきた物を取るのも忘れて、声がする方向を見た。 羽柴は、何と答えるのか…少し気になった。 まぁ、りまに惚れたっぽいから答えは見えてるような見えてないような… 女の子は手作りのクッキー渡しながら好きですって言ったようだった。 「あんた、地味で好まんわ。」 意外にも、羽柴はそう真顔で言った。 「でも、クッキーだけは受け取ってくださいっ…」 確かに、地味な感じの子だけど…さっきの言い方はないんじゃないかな。 冷たい顔の羽柴に、少し腹が立った。