「バーカ。」
「はぁ!?」
「らしくねぇ顔してんじゃねぇよ。お前の菅原を想う気持ちはその程度かよ?」
「っ!!」
「中途半端が一番いけないだろ。」
そう言えば、目を少し見開いて、
「…わかってるわ!!」
幸平は俺の手を払うと、髪を少し直しながら、
「あの2人、どこにおると思う?」
「…屋上じゃねぇか?」
「よっしゃ!全力疾走や!!」
幸平は勢いよく走り出した。
「……ったく、やっと素直になったか。」
ふっと笑って、幸平の後ろを走って追いかけた。
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