「よう!!りま、茉智!!」
いつも以上に明るい笑顔で幸平がりまと菅原に声をかける。
菅原がりまに何かを言っていたようだが、調度りまが菅原に向かっている形で表情は見えなかった。
「何よ?いつも以上にうるさいわね!!」
菅原はいつものように呆れたように幸平に言った。
菅原も素直になればいいのにな……
態度に出てるな、お互い鈍いようだが。
菅原は、世間で言うところの『ツンデレ』なのだろうと思っていると、幸平が朝の話を始めた。
りまが菅原を見たように、俺も菅原を見た。
一瞬硬直すると、いつものように鋭い言葉を幸平に発した。



