「んー…実はな、今日朝一で呼び出されて、告白されたんよ。」
と、少し照れたように羽柴くんは言った。
「……へぇ、あんたみたいな奴を好きになる物好きもいたのね。」
茉智ちゃんは一瞬硬直した後、いつもと変わらない鋭い言葉を羽柴くんに発した。
「何ちゅうこと言うねん、この子は!俺やって、いつもふざけてるとちゃうで?」
「………そうなのか?」
「あ!!龍まで!!」
羽柴くんの言葉に驚いた顔の龍雅が言うと、少しショックを受けたように羽柴くんが声を大きくして言った。
「…茉智ちゃん?」
茉智ちゃんは、ただ机を見て黙っていた。
「何や、りまも茉智も。教室に来た時から元気がなさそうやな。栄養ちゃんと取ってるか?茉智なんていつもより顔が恐くなっとるで!!」
そう言った羽柴くんを茉智ちゃんは睨むと、
「うるさいわね!!あんたがうるさいから黙ってたんでしょ!?ただ自慢話したかっただけじゃない!!」
「はぁ!?」
「ちょっと、茉智ちゃん…」



