「りま!!」 俺はりまに駆け寄り、縄をほどいた。 「りゅう、がぁ…」 ぽろぽろと、涙を流す。 赤く腫れた頬が、とても痛々しい。 手首は縄で縛られた後がついて、赤くなっている。 「りま…悪い、守りきれなくて…」 「ううん…そんなことないよ!体調悪いのに…助けに来てくれてありがとう。」 小さく震えるりまを、そっと抱き締めた。 すると、りまも抱き締め返してくれた。 「りゅがぁ…」 心臓が、苦しいくらい締め付けられた。