「お目覚めかな?武宮 りまちゃん。」
「かん…ざき、さん…」

ヘラヘラと冷たい笑顔で、神崎さんは私に近寄ってきた。
地べたに座ってる私に目線を合わせて、神崎さんはしゃがみ込んで私の顔をまじまじと見た。


「な…何ですか…」
「はは、ごめんね?手荒なことしちゃって。でもね、こうでもしないとこないでしょ?鳳は。」

神崎さんは目を細めながら言った。

「何で、龍雅のこと……」
「…ったから……」
「え……?」


神崎さんの真剣な目が私を見る。



「君のことを、アイツが先にとったから。」