「………ん…」 目が覚めると、辺りは薄暗かった。 目が慣れなくて、周りがよく見えない。 私、何でこんな所にいるんだろ…… 午前授業が終わって、龍雅と羽柴くんと別れて茉智ちゃんと話ながら帰って、茉智ちゃんと別れた後に…… あ、思い出した!! 私、3人のヤンキーに腕を掴まれて口に布を当てられて変な薬嗅がされて… 私は立ち上がろうとした。 でも、体が動かなくて… 「痛……」 体が鉄でできた柱に縄で縛られてて動けなかった。 手首も足首も縄で縛られて痛かった。