私は空手の構えをして、5人を見据えた。
「あんた達…私とりまをどうするつもり?」
「あ?言う必要ないっしょ。今にわかるって。」
「私のこと、舐めてない?」
「ごちゃごちゃうるせぇ女だな。とっとと連れてくか!」
そう言うと、5人が一気に飛びかかってきた。
「女だからって甘く見てると、痛い目みるわよ!!」
ドッ!ガッ!バキッ!!
「ってぇ!な、何だ、この女!?」
「めちゃくちゃ強いじゃねぇか!!」
「だから言ったでしょ。女だからって甘く見てると痛い目みるわよ、って。私、去年空手で全国行ってるんだから。柔道でも県で優勝してるの。なんなら、投げてあげましょうか?お兄さん方!!」
そう言えば、後ずさって、
「この女は駄目だ、引くぞ!!」
と言って逃げて行った。



