「あの鳳も風邪なんて引くのね。」 「人間だもん、しょうがないよ。」 「何か、あんまり風邪引かなそうじゃない?」 「そうかな?羽柴くんの方が風邪引かなそうな気がする。」 「あー、それわかる!馬鹿は風邪引かないって言うしね。」 「ちょっと、茉智ちゃんったら…」 そんな会話をしながら、帰っていた。 「じゃあ、また明日ね。」 「うん、また明日。りま、家に入るまで気をつけなよ?」 「大丈夫だよ、ありがとう。」 そう言って、茉智ちゃんと別れたすぐ後だった。 後ろから誰かに凄い力で腕を掴まれた。