それから4日経っても、神崎さん達は私達の前に現れず、だんだんとみんなの緊張感も緩んできていた。


「何や、あいつら来んな。」
「来なくていいわよ。こっちはいつ現れるか緊張状態が続いてるんだから…」

羽柴くんと茉智ちゃんが話すなか、いつも以上に大人しい龍雅はダルそうに頬杖をついていた。

「龍雅?」
「……ん?」

いつもよりも反応が遅く、何だか様子がおかしい。
心配で、龍雅の額に自分の手を当てた。

「う〜ん……」
「りま?」
「龍雅、体調悪い?」
「……あー、少しダルい。」

眠たそうな目で、私を見て言った。