「茉智…」
「でも、羽柴の行いは、今回のことを起こす引き金になったわけだし、正しい行いじゃない。」
「…あぁ。」
「けじめつけるなら、正々堂々と。相手と話でけりつけてきな!!」
「茉智…お前、かっこええなぁ…」
「男前だな。」
「おい、鳳。あんたも、何か知らないけど神崎に気に入られちゃったんだから、話つけてきなさいよ?」
「当たり前だろ。」
「何で龍雅に目、つけたんだろうね……」
「さぁな。」と言うと、龍雅はポケットに手を入れた。
何か、考えてるみたいだった。
「……菅原、りま。」
龍雅が私と茉智ちゃんを呼んだ。
「出来るだけ、2人で行動しろ。なるべく、外は歩かない方がいい…」
「そうやな。茉智は空手に柔道ができるから、いくらか安心できんねんけど…りまが一番危ないわな。」
「う…ごめんね。龍雅の彼女だって知られちゃったしね……」
「心配しないで!!私が一緒にいるから!!」
「茉智ちゃん…ありがとう。」
ニコッと笑う茉智ちゃんが、とても頼もしく見えた。



