「まっ、いいでしょう。また今度お邪魔するわ。」 そう言うと、『神崎』と呼ばれた男が他の奴等に合図を出した。 ブォン、ブォン!! 「悪かったねぇ、鳳くん?」 「……あんたに呼ばれたくないな…」 「はは、気に入ったよ。君のこと。」 そう言うと、バイク音を高鳴らせて『神崎』達は消えていった。 「……ってぇな。」 切れた口の端の血を親指で拭って空を見上げた。 「もう星が出てらぁ……」 そのまま、俺は家路についた。