しょうがなくあたしはいつきくんを追いかける。 いつきくんはもう下駄箱にいてかばんを2つ持ちながらケータイをいじくっていた。 あたしはさっさと靴をはく。 「お待たせ。」 「待ってねーよ。」 そう言ってケータイを閉じる。 「さっ、行こーぜ。」 そう言ってあたしに向かって手を差し伸べる。