私は栞。
好きな人がいるの
届かないって思ってるんだけど…
いつかは、届くって信じてるんだ。
いつものように教室に入った。
千昭君…
目の保養
「おはよう。千昭君」
「おはようございます…
えっと…」
か可愛い!
愛してる!!
好き好き好き好き好き好き好き好き
「あの…」
「何?」
「お話があるんです」
「えっ」
それだけ言って走っていってしまいました…
「なんだろう」
なんだか、私期待してる?
ちょっぴりほっぺが赤くなってしまった。
それからいつものように授業が始まる
でも、いつもと違う千昭君がいた
私は毎日のように授業中千昭君を見つめている
いつもなら、ちょいちょいこっちを向いてくるはずが
今日は、顔赤くしてこっちを何回も見てくる
そして、お昼
同じ班なので、いつもならしゃべってくれるし、こっちを見てくれる
なのに、しゃべってもくれないし、こっちも見てくれない
アタシ何かしたっけ?
気になる。
話しかけてみよ
「千昭君!今日どうしっ」
えっ
千昭君は顔も合わせないで去ってってしまった
なんでっ
いやっ
こんなのいや
好きなのにっ
ポタポタと大粒の涙がこぼれる
涙が止まらない
恥ずかしい
午後の授業が終わった。