「何してんだ。困ってんだろ、男が」
「男のほうですかッッ?!」




白銀の長髪、長身、凍て付くような冷めきった瞳。
目の前の人間は、友達に聞いていた“関わりたくない人№1”の危険人物。




それでもあたしには、天使を愛しすぎて堕落した、あたしを救ってくれる悪魔にしか見えなかったんだ。
あたしが、唯一溺れられそうな悪魔にしか。




あたしをストーカーから救ってくれた人、はあたしを初めて男扱いしたヤクザだった。