「西館くんの誘いの手は取れない。言いたいことがあるなら聞くから」
とメールしたのも虚しく、西館くんはストーカー化してしまっていた。
酷い突き放し方をすれば、二度と絡んで来ないなんて思ったのが馬鹿だった。




愛なんて要らない。知らなくて良い。
そう思っていた。
“愛されない大学生活”を送りたいと。




「ちょっ…西館くん?!何でいるの…!」




ストーカーがあたしの質問に律儀に答えたりするはずが無かった。
“また汚れちゃうのかな”
そう思って目を瞑った時だった。