「キミも梗が欲しいの?」


「違う。俺が欲しいのは、梗だ」


彼は何を言っているのだろう。


誰を否定して、誰を肯定しているのだろう。


結局、言葉は同じなのに。


でも、どっちにしろ彼は梗を狙っている。


僕の梗なのに。


〝梗は死んだろ〟


彼女が僕に言った言葉。