『サイは投げられた』


もう、後戻りは出来ない。


そう決めたじゃないか。


なのに。


なにやってんだよ…俺。


そんな楽しかった昨日のことを思い出した。


「また僕と殺り合うの?」


目の前には、瀬来藍。


俺は、お前から京を奪う。


だから同族殺しの大罪をしてまで力を得た。