「私、篤志のこと好きだよ。」




私、本当に鈍感だった。
気付くのに、何日たったんだろう。
ドキドキしてたのに。

「え・・・ええ!!嘘!まじ!?」
「うん。そんなに驚かなくても・・・ははは!」
まぁ、私が鈍感だからしょうがない。
「じゃあ・・・付き合ってくれるってことだよな?」
「うん!!!」
「うわー!めっちゃ嬉しい!」
そういって抱きついてきた、篤志。
可愛い。

そして、熱いキス。

「ん・・・」



「梨乃、大好きだぁ。」
「ははは、私もだよ!!!」
「じゃあ、明日ね。」
「うん、ありがと。」

最後に別れのキス。


今日から・・・私の彼氏なんだ。



そんな幸せな私の裏に、
潜んだ暗い影。
気付かなかった私は、やっぱりまだ鈍感だった。