いつも君を想う


♪~
京からや。
出な。
でも、手震えてボタン押されへん。

あっ、切れた。

よかった。

ピーンポーン

えっ?京かな?

『優ー、京きたけど入れていい?』

『うん』

コンコン

『京?』

『優、入っていい?』

会いづらい。
でも、会わな。

『いいよ』

『優ー、帰り門の前で、先輩に何か言われたらしいやん』

なんで、京が知ってるん?
誰も見て無かったはずやのに。

『うん』

『死ねとか消えろとか殺したるとかやろ?』

『うん』

『優は、いらん存在ちゃうねん。死んだらあかんし、消えてもあかん。うちにとって優は、大事な親友やから。うちは、優の事好きやし、頼ってや。また、そんなにリスカして。あかんやん。約束は?もう、絶対切ったらあかん。大切な身体やろ?ママに産んでもらった、命やん。死にたいとか、考えたら絶対あかん。』

『京、ごめん。やらんように、努力する。翔にこんなんばれたら、捨てられる』

『大丈夫。翔君なら、ちゃんと受け止めてくれるよ』

『ありがと』

『うちもう、帰るけどいらんことしいなよ。明日また、朝来るから。ぢゃあね』

『うん。ばいばい』

また、京に助けられたなあ。